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朝日新聞(夕刊)−2001年−8月1日-本文の抜粋 |
大手コンビニチェーン「ファミリーマート」(本社・東京都)の加盟店内で、ぬれた床で
滑ってけがをした女性(27)が同社に慰謝料など総額約1千万円の損害賠償を求めた
訴訟の控訴審で大阪高裁は31日、約115万円の支払いを命ずる判決を言い渡した。
浅野正樹裁判長は原告敗訴の一審・大阪地裁判決を変更し、「水ぶき後はからぶき
するなど、客が滑って転ばないよう安全指導をする義務を怠った」と述べた。
訴えていたのは大阪府東大阪市に住む専門学校教員の女性。判決によると、
女性は96年10月、大阪市中央区の加盟店内でパンと牛乳パックを両手に持って歩いていたところ、床がぬれていたため滑って転んだ。その際、左腕を陳列棚にぶつけ、ながさ17aの傷跡が残った。判決は「ぬれると滑りやすくなる床材を敷いている」と指摘。「店側は、年齢性別が異なる不特定多数の客を相手にする以上、客が急いで足早になったり、その靴底が減っていたりすることも前提にして安全を図る義務がある」と述べた。
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